ポジティブでいるのが辛い時は「感情のカオス化」でリセットする

メンタルヘルス

社畜として日々過ごしていると、様々な情報に感情が振り回される。知りたくないのに飛び込んでくるネガティブなニュースに不安になることもあれば、逆に、思いがけない朗報に心躍ったり、感情を平坦に保つのが難しい。

一般的に、感情はネガティブであるよりはポジティブである方が望ましいと理解されている。多様な情報の中から感情をポジティブにしてくれる情報を探し出すことが自分にとって良い事であり、会社組織からも期待されている。

けれど人の感情は複雑で、歓迎されるべきポジティブ情報を耳にするのが辛くなることもある。例えば、前向きな歌詞や曲調の応援歌を聴いて「前向きでいなきゃいけないのかな…」「前向きでいられない自分はダメなのかも…」などと感じ、かえって疲れてしまうとか。

ことメンタルの調子を整えるという意味ではポジティブであることが望ましいとは限らない。その時の調子に応じ、上がり過ぎた感情を逆向きに動かすことが必要な時もある。

感情をリセットするための「カオス化」

では、ポジティブでいるのが辛い時にどうやって自分の感情に向き合えばいいか。私は、感情を特定の方向に向けずに喪失させる状態を作り出し、一旦感情をリセットをする「カオス化」の段階が必要だと考えている。

経験的に、感情の方向を逆向きにすることは一筋縄ではいかないと感じている。ネガティブ状態から抜け出してポジティブ状態にするのには時間がかかるし、敢えて感情を下げにかかるのも難しい。だから、直接に逆向きを目指すのではなく、一度リセットする。そのための手法として感情のカオス化を試みる。

「感情のカオス化」の方法

感情を動かす方法としてよく用いられる「音楽鑑賞」を例に、感情のカオス化について考える。

「心を落ち着かせるためにクラシックや洋楽を聴く」という人は多く、私もその効果を感じることがある。クラシックや洋楽が心にもたらす影響の科学的根拠はわからないが、私が心を落ち着かせるためにクラシックや洋楽を聴く目的は「感情のカオス化」を目指すことにある。

これが邦楽だと、感情が特定の方向に持ち込まれやすい。これは、邦楽は前向きであれ後ろ向きであれ特定の意味が込められた歌詞を理解することができてしまうからだと想定している。邦楽と比較して歌詞がないクラシックや歌詞の意味が理解しづらい洋楽は、感情が特定方向に持ち込まれにくいことから、感情のカオス化に適している。

Mr.Childrenでの感情のカオス化

それでも邦楽で感情のカオス化を目指す時、私はもっぱら「REM/Mr.Children」を聴いている。

個人的にミスチルが好きだからでもあるが、この曲は不気味な印象に加え不安定な音調で法則性を感じにくく、心がカオスに入る感覚が持てる。

更にミスチルの曲での心の整理方法を紹介すると、REMでカオス化しリセットした後に、音調が優しい「進化論」で心を休め、明るい曲調の「幻聴」を聴く。「リセット→休息→前向き」と段階を踏むことで、感情を無理のない形でポジティブに戻すことができる。

以上3曲はミスチルのアルバム「Reflection」に収録されているが、本アルバムはタイトル(内省)が示す通り、自分の心理状態と向き合うお供として適した内容になっていて、オススメ。

社畜が想う(まとめ)

情報が飛び交う現代社会・社畜生活の中で完全な心の安寧を求めるのは難しく、ポジティブ又はネガティブな感情とともに過ごす時間が必然的に長くなるし、時にはネガティブだけではなくポジティブも辛いこともあるだろう。

そこで第3の選択肢として「感情のカオス」があると理解しカオスに持ち込む自分なりの方法を用意しておく。感情に振り回されて辛い状態をリセットすることは、社畜として生きていくために大切な武器になるはずだから。

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