仕事辞めたいけど辞められない会社員が現状維持しながらメンタル安定のために取った5つの行動

社畜生活

「仕事がつらい」「仕事を辞めたい」と思いながら、日々精神をすり減らして働いている会社員の方も少なくはないと思います。

・会社内の人間関係に疲れた

・仕事の内容が自分には合わない

・単純に労働時間や業務の質が激務

など、様々な理由で現在の会社に身を置くことに悩んでいる方に対し、

・無理をして仕事を続ける必要はない

・健康を害してしまってからでは遅い

・退職や転職をすべき

といった「つらい仕事からは離れたらいい」という意味でのアドバイスがされることも多いです。

私自身、以前に勤めていた職場で人間関係や仕事内容に悩み、結果として退職した経験がありますので、つらい中で退職や転職を検討することは大切なことだと感じます。

一方、仕事に苦しんで心身ともに疲弊している渦中では、退職や転職といった大きな決断をすることは難しいものです。

経験者として渦中に置かれていた際は「今の会社で現状維持をしながら少しでも楽に過ごすことはできないか」について考えていました。

そこで、同じような悩みを抱える方に対して、退職に至る前段階で私が取った行動の中で、メンタルの安定に繋がった行動を5つ紹介します。

①今の気持ちを書き出す

ノートとペンを用意して、自分が今考えていることをひたすら書き出します。

書き出す前から無理に思考をまとめようとすると手が動かなくなるので、まずはひたすら思いつくままに書き殴ります。

頭の中に留まっていた思考が手が動き文字として視覚化される中で、

・何故、仕事がつらいのか

・改善できることはないか

・許容できることはないか

というように、思考が断片的にまとまっていきます。

書き出す行為をする中で「自分が何をすればいいのか分からない状態」が解消され、不安な気持ちが落ち着いていきます。

可能であれば、書き出す作業は、他人に邪魔されない環境で自分と向き合う時間を作って行うことをお薦めします。私の場合はお気に入りのカフェで行うことが多かったです。

②仕事の単位を細分化する

仕事という概念は、「会社全体」「部署」「プロジェクト」「タスク」と、順番に細分化することができます。

ここで、自分の仕事を会社や部署いう大きな括りでのみ捉えると自分ではコントロールし難い面が目につきますが、プロジェクトやタスク単位まで細分化して捉えると、自分の行動次第で現状を動かせる面が見えてきます。

つまり、仕事の単位を細分化することで、自分に何とかできる面に着目します。

日曜日に翌日からの仕事のことを考えて不安になる経験は「サザエさん症候群」として多くの会社員が経験されることかと思いますが、月曜日に出社してタスクを一つ二つと処理する中で不安がなくなっていくことも多いです。

これは、休日に仕事のことを考えている間は「会社全体」と自分の仕事との関係に意識が向いてしまうものの、平日に仕事に着手している間は自ずとタスクベースで自分の仕事が捉えられているからだと考えています。

③健康相談窓口の面談予約をとる

会社内の健康相談窓口に連絡をして面談予約を取ることで心が落ち着きました。

これは、相談窓口で実際に相談してもらった結果として安心するというより、電話をして具体的な相談の日時が決まるだけでも、相談日までの間の安心材料として機能した、という面が大きかったです。

相談窓口の存在は分かっていても実際に相談の電話をかけるまでは心理的にハードルがあるものです。ただ、私の経験上、それも最初だけです。自分の健康以上に大事なものなどありません。つらい時は迷わず電話をしましょう。

もし社内に相談窓口が整備されていないなら、外部のカウンセラー等を利用するのも良いかと思います。私もネット検索して自宅近所のカウンセラーとの面談予約を取ったことがありますが、社内の相談窓口と同様、予約を取ったことによる心理的安全性確保の効果がありました。

④降格・異動を申し出る(申し出るだけでいい)

退職を考えるほどにつらいのであれば、前段階として現在の部署からの配置換えを申し出ることを検討しても良いのではないかと思います。

私の場合、当時、中間管理職としての仕事が性に合わず精神的に苦しい日々が続いたので、意を決して上司に降格を申し出て聞き入れられたところ、降格の申し出ができたこと自体で肩の荷が下りたのか、「まだ仕事できるんじゃね?」と元気が戻り、申し出を撤回したことがあります(上司には迷惑をかけましたが、そうするほかない精神状態でした…)。

立場など現状が変わらずとも、自分の悩みを誰かに打ち明けて聞き入れられるだけでも、人の悩みは軽くなるものなのだな、というのが経験上の実感です。

⑤転職活動をする(転職はしなくてもいい)

本気で転職をしようとする必要はありません。転職活動を行い「現在の会社以外の職場に居場所を作ることができる可能性がある」という状態になるだけでも安心します。

なお私の場合、気分転換目的で活動をしていたものの、結果として別の会社から内定を頂いたため、迷った挙句転職をしました。ただ、仮に転職ができずとも、転職するまでの間の会社在籍期間に多少なりとも心軽く在籍できただけでも、プラスの効果があったと言えます。

まとめ:何とかなる「可能性がある」状態を作るだけでいい

仕事がつらく悩んでいる時、スッパリと退職や転職をして悩みを根本から解決できれば、それに越したことはありません。

ただ、日々の仕事で疲弊している中で、退職や転職など人生の転換点となる判断をするのは容易ではありません。

だからこそ、自分の気持ちを整理し、頼れる人に頼り、小さく行動をする等の方法で、根本の職場環境が大きく変わらない中でも「何とかなる可能性がある」状態を作り出し、心のバランスを取るための手法を持つことは大切です。

本記事では、実際に仕事に悩みながら最終的に退職に至る前段階で著者が取ったメンタル安定に寄与した行動を5つ、下記のとおり紹介しました。

①今の気持ちを書き出す

②仕事の単位を細分化する

③健康相談窓口の面談予約を取る

④降任を申し出る(異動希望を申し出る)

⑤転職活動をする(転職はしなくてもいい)

本記事の内容が、今現在、退職したいほど仕事に悩む方のお役に立てれば幸いです。

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