人から嫌われるかどうかなんて、どうでもいい。
周りの目線を気にしながら生きていくより、心の底からそう言い切れればどれだけ楽だろう。
家族や友人などの私的関係はさておき、こと会社組織での人間関係において、そもそも「人から嫌われる」のは何故怖いのか。
深掘りして考えてみると、この「どうでもいい」境地に近づくことができる。
職場で嫌われるパターンを2つに類型化する
同僚の友人などを除き純粋に仕事に焦点を当てると、会社組織における人間関係で人から嫌われるパターンは概ね以下の2つに類型化できる。
①自分が何をやろうが嫌われる
②自分の言動の結果が不満で嫌われる
①については、正直「嫌われようがどうでもいい」と割り切りやすい。理由もなく自分を嫌ってくる人間に好かれたいとは思わないから。
よって「嫌われるのが怖い」心理状態の対象は、主には②になる。
ターゲットを②に絞って相手に嫌われる状態を想像すると、相手と自分との間で仕事の成果等に関する満足度に齟齬がある状況が思い浮かぶ。
その中で特に怖いのは、その齟齬がある状態が生じた原因が、自分がすべきことを果たせなかった等、自分側にある状態だろう。
これは、実際に原因が自分にあることが明確な場合はもちろん、不明確な場合でも自分がそう思ってしまう状態にあれば、その時点で心理的な苦しさは生まれる。
こうした「嫌われるのが怖い」という状況に陥ることを防ぐためには、上記の原因が自分に残る可能性を取り除いていくことが肝要だ。
以下、そのために意識すべきことを2点挙げてみる。
対処法1:とにかく、やる
身も蓋もない対処法だが、仕事関係で嫌われるのが、自分が何をできて何ができなかったのかという問題に左右されるならば、恐怖を打破するためには結局「とにかく、やる」ということに意識を置くのが一番の近道になる。
また、自分に何ができるのか、という点にフォーカスを置くことで、過去の失敗とかどうしようもないことを頭の中から排除し「あるものに目を向けるしかない」と集中することができる。
対処法2:期待値調整をする
「とにかく、やる」からといって手当たり次第に手をつけるばかりではなく、自分が何をどこまでやれば嫌われないのか、という目標を設定することも大切。
相手との話の中で、仕事に対する相手の望んでいる達成点を探ることもそうだし、予め自分にできることとできないことをできるだけ具体的に共有することで、「期待値調整」をする。
闇雲にやって結果的に相手に嫌われるのは悲しい。特に自分にできないことを伝えるのは心理的にハードルを感じるけど、擦り合わせを行い相手の期待値を下げることで嫌われるリスクを軽減させることを目的に置き、勇気を持って伝えたい。
まとめ
会社組織において人から嫌われることの恐怖と対峙する方法は以下の2点。
・自分がやるべきことをやって、嫌われる可能性のあるプロセスの中での自分の言動の瑕疵を排除する
・「やるべきこと」について相手の望みと自分の対応可能範囲を予め期待値調整する
サボり過ぎず、無駄な努力もしない。
ちょうどいい塩梅で好かれ過ぎず、嫌われ過ぎず、のらりくらりと過ごしていく。
このレベルを精度良く狙って動けるようになれれば、プロ社畜に一歩近づける。
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