私のような意識が低い社畜にとってのオアシス、それが休日。できるだけ仕事からは離れて過ごしたい。
そのささやかな願いをぶち壊す職場からのLINE通知。緊急事項なら仕方ないが、その多くは職場の愚痴等どうでもいい内容で百害あって一利なし。休日に仕事の嫌なことを思い出すし、何の改善も生まない。何故休日まで仕事の話をしたがるのか理解もできない。
これまでも職場関係のラインの通知はオフにして極力反応しないようにはしていた。でも結局スマホの画面を見ている限りは気づかざるを得ない。つまり、LINEアプリを削除するかスマホを見ること自体をやめない限りどうしようもないが、いずれも現実的な解決手段ではない。
せめてスマホの利用頻度を少なくして極力LINEを確認する頻度を減らしたい。だけど半ばスマホ中毒になっている私には意志に頼ってスマホの利用頻度を下げることは難しい。だからスマホを見ない仕組みの構築が必要と考えた。
スマホ確認時間削減の検討手順
・私の主なスマホ(iPhone)利用用途を洗い出す
・利用用途のうち代替手段を取ることの可能性を検討する(代替手段が取れない用途を絞り込む)
・代替手段がない利用用途のために使わざるを得ない頻度を設定しiPhoneの1日の利用回数を決める
主なスマホの利用用途の洗い出し
私の主なiPhoneの利用用途(休日)は次の通り。
①LINE
②メール
③動画視聴(YouTube、Netflix等)
④読書(Kindle)
⑤資産状況の確認(マネーフォワード)
⑥株価・ポートフォリオ等の確認(Yahooファイナンス等)
⑦タスク管理(メモアプリ)
改めて見ると、大量のアプリをインストールしている割には主な用途は限られていることに気づく。
各用途への代替手段の可否検討
【③④⑤⑥】iPadで代替可能
③④については全く問題なく、なぜこれまでわざわざ画面が小さいiPhoneを中心に見ていたのか自分で自分に疑問。
⑤⑥については持ち運びにくいiPadでは利便性が下がるが、いずれも休日に逐一確認が必要な類のものではないため、代替可能と判断。
【⑦】iPadで代替不可能→手書きメモの利用
ここでいうタスクとは、旅行の計画とかプライベートでの手続と言ったプライベートの内容がメイン。性格上、休日に何を行うかもできるだけタスク化し、完了したタスクはすぐに頭から消し去るため出来る限りリアルタイムで終了処理がしたい。この点から、持ち運びにくいiPadでの代用は適さない。
そこで、iPhoneに記録したタスクを従来から利用しているメモ帳に転記してアナログ管理をすることにした。メモアプリに記録したタスクの処理時間を1日のうち午前中・午後(昼)・午後(夜)に仕分け、各時間の境目ごとに一度タスクをメモ帳に転記。
アナログでのタスク管理に適したメモ帳
タスクのリアルタイム管理をアナログ手段で行うツールとしては持ち運びしやすいサイズであるメモ帳が最適。これは、私が普段使用している手帳がシステム手帳の最小サイズ(マイクロ5)であり片手でも持ち運べることが功を奏した。
なお、持ち運びがしやすい手帳の種類としては、システム手帳のほか、トラベラーズノート(パスポートサイズ)やアブラサスの薄いメモ帳などがサイズ面から候補として挙げられる。
・トラベラーズノート(パスポートサイズ)
・アブラサス 薄いメモ帳
検討結果(仕組み構築)
以上の方法で私のiPhoneの利用用途のうちiPad及びアナログメモで代用可能なものを抽出。すると私にとって必要最小限のiPhoneの利用頻度は、タスクをメモアプリからメモ帳に転記するタイミングのみで十分だと判明。転記のタイミングを午前中、午後(昼)、午後(夜)に仕分けることで、1日にiPhoneをチェック回数を3回まで減らすことが可能になった。
①LINEと②メールについてはiPadにはアプリをインストールせず、iPhoneチェックのタイミングに限定して併せて行うことで十分。以上により、他の必要な用途(③〜⑦)の品質は維持しながら、ストレス源だったLINEとメール通知の確認頻度を最小限まで仕組み化した。
加えて、これまで「iPhoneがあればiPadいらなくね?」というiPad購入に対して感じていたうっすらとした後悔の念を感じていたところ、iPadに新たな利用価値を創出することもできた。
スマホ利用という常識を疑ってストレスを減らす
スマホの過度の利用は便利である反面、ストレスなど負の側面があることはよく聞かれていたところ。スマホを利用して獲得できる情報量は増えたが、併せて不要な情報も混在しており意識しなければこれらを選別することは困難。
だから、意識的にスマホの用途を特定して不要な情報の収集機会を極力取り除き、必要な情報を必要なタイミングに限定して収集する仕組みを作る。
スマホ中毒になってしまっているからこそ、意志に頼らない仕組み化が必要。これは、スマホのみならず無意識に生活に溶け込んでしまっている習慣全般にも転用できる考え方なのかもしれない(テレビを見る時間とか)。
日常の習慣を疑い、負の側面を抽出して意識的に取り除く。社畜としてストレスにさらされて生きている人ほど、QOL向上のために工夫が求められると思う。
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