社畜として生活していると、仕事の生産性を上げるため仕事術として「ビジネスハック」といわれる情報に関心を持ったり、自分の仕事に取り入れてみたりすることもある。
ビジネスハックと呼ばれるものの一例として「重要なタスクは朝にこなす」というものがある。これは、人は朝が最も脳も体もリフレッシュした状態であるから、重要な案件は朝にこなすことが最も生産性が高いということ。確かにこれは実感としてもその通りだとは思う。
しかしながら、このビジネスハックは逆に「朝に重要タスクをこなさなければならない」というプレッシャーにも繋がる。朝起きた時点で心身の調子が思わしくないこともあるなど「朝に重要タスクをこなす」のはメンタル的にしんどい日もあるだろう。
ビジネスハックはメンタルの安定を直接の目的としていない
気をつけたいのは、ビジネスハックの直接の目的はあくまでも生産性向上であり、メンタルの安定ではないということ。
ビジネスハックを取り入れることで効率的に仕事を進めて短時間で最大限のパフォーマンスを上げることはワークライフバランスの実現に寄与するもので、これによりメンタルが安定するという効果はあるかも知れない。ただ、ワークライフバランス実現やメンタルの安定は生産性向上という目的達成がもたらす結果に過ぎない。
だから、社畜生活にお疲れ気味の私のような社畜にとっては、ビジネスハックにこだわる事はかえってメンタルの不安定に繋がってしまうおそれもある、といえる。
「そうかも知れないし、そうでないかも知れない」
ビジネスハックにより生産性向上をすることは一般論としてはプラスの効果を促すものだけど、個人の体調や心理状態等によってはそれがマイナスの効果を生む可能性もある。つまり、「そうかも知れないし、そうでないかも知れない」程度に理解して、ビジネスハックに固執しないことが望ましい。
今はビジネスハックを活用する時なのか、そうでないのかを選ぶ。生産性向上はできればいいけれど、それ以前に、活用しようとするビジネスハックが自分の今の気持ちと整合が取れるものなのかを考えて、整合が取れないのであれば「今はそうではない時」と判断すればいい。
社畜が想う(まとめ)
私は本ブログを書いている当日が祝日明け初日だったこともあり、朝の出勤前からメンタルの調子がよろしくなく、取り入れていたビジネスハックである「朝に重要タスクをこなす」ことをプレッシャーに感じていた。そこから考えたことや気づきを上記の通り綴ってきたわけだけれど、これはビジネスハックに限ったことではない。
一つの物事に固執せずに「そうかも知れないし、そうじゃないかも知れない」という「揺らぎ」を持つことは、あらゆる面で自分の柔軟性を高めてくれる心持ちだと考える。そして柔軟性は、社畜生活に必要なメンタルの安定に繋がる。物事の決め打ちをしない心を育んでいきたい。
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