現在の仕事・職場にストレスを感じている時には「仕事を辞めたい」「今の仕事から逃れたい」と思うものの、いざ本気で検討しようとすると頭によぎるのが「収入減の可能性」。
退職や転職ができたとしても、その先の働き口で現在と同等以上の収入が得られるとは限らない。「つらくても現状維持をしていた方が、収入減のリスクはないのではないか」といったことが頭を浮かびます。
私には過去にストレス過多で退職、転職をした経験がありますが、とにかく精神的に追い込まれて仕事を辞めたい気持ちが先行し、転職先の給料その他条件を調べることなく転職してしまいました。
結果、給料が数万円単位で減少。ストレスは減ったからまあいいかと思いつつ、手取り収入の少なさに若干の不満もありました。ただ、一つの考え方に行き着いた時にその不満も気にならなくなったのです。
それは、「収入が増加せずとも月々の家計のキャッシュフローが維持できればいい」ということ。生活の満足度を落とすことなく固定費削減できれば、その分収入が減少しても構わないと思うのです。
収入の維持・増加は、家計のキャッシュフローを維持させる手段の一つに過ぎません。余計な支出(固定費)を削減するという手段でキャッシュフローを維持することもできます。
私の場合、大きなところでは以下の固定費を見直して月額約20,000円の削減をしました(保険もスマホも、10年以上前に特に考えることなく契約したままの状態でした。。)
・生命保険解約 11000円 → 0円
・医療保険見直し(特約の解約) 5,000円 → 3,000円
・スマホ通信費見直し(大手キャリアから格安SIMへ) 10,000円 → 3,000円
これで、仕事で月給を20,000円ダウン分がカバーできたことになります。
仕事で給料を上げるのはそれなりに大変ですが、固定費削減は一時の契約変更等の手間が煩わしいものの、最初の手間さえクリアしてしまえばあとは何もすることはありません。
固定費削減に取り組みたくなったら、自分が月々何にいくら使っているのかを可視化することが必要。そこでまずは、家計簿をつけてみましょう。「家計簿、めんどくさいな・・」と思われるかもしれませんが、家計簿アプリを使用すれば簡単です。
代表的な家計簿アプリとして、マネーフォワードMeがあります。
スマホアプリをダウンロードして、クレジットカードや銀行口座とデータ連携をすれば自動的に支出情報が記録され、月々のお金の動きが容易に可視化されます。
両学長もマネーフォワードMeの使用を推奨していますね。
自分が何にお金を使用しているのかが分かれば、あとは不要な支出を選別して削減するのみ。保険や通信費の見直し、使用頻度の少ないサブスクの解約、引っ越して家賃を減らす等々、自分の生活の質が下がらない範囲で、余計な支出を削っていきます。
削った金額分収入が増えたと捉えることは、心の余裕を生み出します。収入減の可能性から転職等に足踏みしてしまう方は、家計の見直しとセットで検討をすれば、その心理的ハードルが下げられるかもしれません。
仕事を辞めたくなるほどストレス過多の時こそ、家計見直しに取り組んでみましょう。