INTJ型の性格特徴を持つ人には共感してもらえるかもしれないが、私には、何かを閃いたことをきっかけに、その物事に関連する思考が止まらなくなることが割とよくある。
仕事で自分の担当する懸案事項についてちょっとしたアイデアが頭に浮かぶと、その後しばらくは意識せずとも関連する思考が断続的に続き、結果的にそれら思考の断片をまとめて懸案事項の突破口が開けることもある。
こうした思考傾向は困った時の頼みの綱になる一方、思考を止めたくても止められない状態になり、体調不良につながることもある。
一般的にこうしたことがあるのかどうかはわからないが、これは思考を深めることが得意といわれるINTJ型の強みでもあり、同時に弱みにもなる特徴なのだと考えている。
思考を続けたい時には続けるのはいいが、思考を止めたい時に止める「思考のコントロール」をするための方法を手に入れたい。
そのような悩みの改善策として「思考しがたい不快な環境に敢えて身を投じる」という方法があるのではないかと感じた出来事があった。
先日私は、特急列車に乗り出張先に向かっていた。
道中、懸案だった担当業務に関連するアイデアがふと浮かび、その内容をメモに記録をしたことをきっかけに、そのアイデアを実現するための方法など思考が連鎖して発生し、テンションが上がってきていた。
しかし、徐々に思考が止まらなくなり他のことが考えられなくなってしまい、電車内が揺れが大きかったこともあり気持ち悪くなっていった。
主張先での準備もしたかったし移動時間を使って休みたかったのに、これでは出張前に疲れ果ててしまうな、と困っていた。
そんなところ、途中駅で酔っ払ったおじいちゃん集団(10人程度)が乗車。
その特急列車は指定席だったのだが、何故か私の席の周りを囲うような形で陣取られ、酒盛りをして大騒ぎし始めたのだった(平日午前中)。
通常であれば、静かな場所が好きな私にとって、このような環境は不快以外の何者でもなく、わざわざ課金して指定席を取ったのに運が悪いな、と感じてしまうのだが、この時は「助かった〜」と感じた。
あまりにもうるさく不快な状況に強制的に身を置く形になり、それまで続いていた思考も強制ストップして「望まない連続思考」の蟻地獄から抜け出すことができたから。
私は、望まない断続思考を自力で止めるために思考をコントロールしようとしてうまくいかないことが多かった。
だけど、自分で思考をコントロールできないのならば、思考ができない不快な環境に身を置くなど、通常であれば行かない場所に行ったり、しない行動を取るといった環境変化を上手く使うという方法もある。
不快な環境はできることなら避けたいけど、不快な環境すらも使いようとして捉え直すことができる。
そんな気づきを与えてくれた酒盛り大騒ぎおじさん達に感謝の意を伝えたい。
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