仕事において高い成果を出すことは素晴らしい、という常識的な思考。
「高い成果=素晴らしい」と直接的に繋ぐことに問題はないのだろうか。
例えば、高い成果を出すために大量の時間投下をしている場合はどうだろうか。
高い成果を出すために残業をする。
業務時間外に仕事のことを考える。
時間の視点を導入すると、成果を出すことが即座に望ましいこととは言い切れなくなってくる。
仕事に多くの時間を使うということは、仕事以外の人生の時間を消費するということだから。
仕事時間を時給換算すると、長時間労働は自分の時間単価が下がるということだから。
成果の高い低いという観点だけではなく、時間を区切って出せる成果を出す。
そうした時間軸を持つことは、結果的に高い成果に結びつくのではないか。
会社の中では自分で時間をコントロールできず、時間の浪費を強いられることもある。
例えば、惰性で行われる会議に巻き込まれてしまうとか。
だけど、自分の労働時間に限りがあると捉えると、無駄な会議を無意識にノーコメントで終わらせるだけでなく、何とか自分のために使えないかという意識が生まれる。
自分の仕事を進めるためのきっかけを一つでも得ようと、空気を読まない発言をしてみるとか。
会議後の時間の集中力を高めるために休憩時間と割り切ってこっそり寝てしまうとか。
「限られた時間で」成果を出すためにこそ、積極的な時間の使い方に意識が動く。
それは、仕事とプライベートの区分けをつけることで人生の質向上にも繋がる
盲目的に仕事をして成果を出すという常識的とされていることを疑ってみる。
人生の時間には限りがあるのだから。
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