平日に働き土日に休むサラリーマンにとって、日曜日の午後からいわゆる「サザエさん症候群」と言われる憂鬱な時間に差し掛かる。
月〜金曜まで会社で働き手に入れた金曜の夜から始まるプライベートの時間が終わりに向かっていく憂鬱感は、毎週のことであっても未だに慣れずに心がざわつく。
この日曜夜の憂鬱感を少しでも緩和できないか、ひたすら考えてみる中で、「仕事=悪」「プライベート=善」という大きすぎる主語での二元思考を止めることで、心のざわつきが軽くなった。
仕事を全否定しなくてもいいし、逆にプライベートを全肯定しなくてもいい。
とにかく仕事は嫌なものだ、と仕事時間の全てを拒否することは容易い。だけど、ここでいう「仕事」という大きすぎる主語の中には、様々な要素が入り込んでいる。「人間関係」「役割」「ノルマ」「時間拘束」・・・等。これら要素ごとに、特に拒否したいものは何なのか、逆に肯定できそうなことは何なのかを取り出してみる。
「あの上司に会うのは嫌だけど、あの人と会って話すのは楽しみだな」
「仕事Aは嫌いだけど、仕事Bに取り組んでいるときは面白いかも」
「仕事」という主語に含まれる要素一つひとつに着目すると、肯定的に捉えられる物事の存在に気づくことができる。こうした具体的な中身を見ずに「仕事だから」という理由で全てを拒否をしてしまうことで、必要以上に大きな範囲のことをネガティブな色分けしてしまい、憂鬱感をより大きくしてしまっているのではないか。逆に、プライベート全てが無条件に楽しいイベントに溢れているかというとそうとも限らない。
「仕事」「プライベート」といった抽象的なクソデカ主語で物事を評価してしまう前に、「仕事」と「プライベート」それぞれに存在する具体的な要素に注目して、個々に評価をしていく。その中で自分にとって肯定できるもの、否定したいものを細かく選別していくといい。
日曜夜の憂鬱感を少しでも緩和するために。