【脱・完璧主義への道】正解ではなく結論を出すための思考法・仕組み

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会社員として働いていて完璧主義に悩む方に向けた記事です。

1.仕事における完璧主義の苦しさ

仕事をする上で、完璧主義的な気質を持っていて、それに悩んでいる方もいると思います。
私も自身の完璧主義的な気質を理解していて、自分の中で確証や納得が得られるまで動けない、あるいは確証等が得られない中で動くとしても自信が持てず不安な気持ちと隣り合わせになる、といった状態です。

2.脱・完璧主義に向け「正解ではなく結論を出す」

そうした完璧主義から抜け出したいと日々悩む中で、脱・完璧主義の前提となる思考様式として大切だと感じたことがあります。

それは「正解ではなく結論を出す」というマインドです。

ここで、完璧主義とは、どこかにあるかもしれない「正解」を探す作業に注力している状態だと定義します。
この「正解」が厄介なのは、仕事上で直面する物事全てに都合よく正解というものが存在するかはわからないし、仮に存在するとしても、それが万人にとっての正解である保証もない、ということです。

だから、正解の追求を早々に諦めて、その場その場の状況に対しての結論を出して次に進む方が、個々の仕事についてはさておき、より広く人生レベルでは、それこそ「正解」だと思うのです。

なぜなら、人生の時間は有限だという厳然たる事実があるから。

どこにあるかわからない、あるのかどうかもわからない正解を出すという行為には、無限に時間を吸い取られる可能性があります。
時間が無限にあるなら多少時間が取られようがかまわない。だけど、時間は限られている。人生の時間も、社畜として労働に充てる時間も。

だから、正解はさておいて、限られた時間の中で「結論」を出すことだけを考える。結論を拠り所に一歩ずつ前進をしていけばいいのだと思います。

3.結論は気合いではなく仕組みで生み出す

とはいえ、完璧主義で正解にこだわる気質を持ちつつ、不確かな可能性を残した形で結論を生み出して進むのは心理的ハードルがあります。
そのハードルは、結論は気合で生み出すのではなく、あらかじめ結論を生み出すための「思考の仕組み」を作っておき、ルーチン作業としてこなすことで下げることができます。

完璧主義的な気質を持つ私が、完璧主義と折り合いながら結論を出すために何を考えているのか、言語化すると次のフローになります。全体的に、パズルを組み上げるイメージで考えています。

①「正解ではなく結論を得る」という覚悟を決める

会議でも資料作成でも何でも、まずは「正解を求める」という気持ちを捨てることから始まります。「結論を得て前に進む」ことに思考をフォーカスし、「会議や資料作成等を通して得たい結論」を見定めます。

②情報の中から「部品」を探す

人の話や情報収集などの作業を行い出すとキリがありません。得られた情報の中で、結論に必要な「部品」として使えそうなもののみを取り出すイメージです。

③部品の取捨選択をする

取り出した部品を全て使おうとはしません。部品の中から使えそうなものを選び、それ以外は捨てる。取り出した部品全てに執着すると、そこで思考が止まることがあります。

④部品を並び替えてストーリー(結論)を構築する

自分で探し、取捨選択し、並び替えてできたストーリーこそ、自分にとっての「結論」です。

⑤ストーリー(結論)を発信する

①〜④で、自分としての一定の結論は得られました。ただ、その結論には自分の価値観や思考の癖等に起因するバイアスが含まれています。だから、結論は自分の中に留めずに発信しフィードバックを得てバイアス補正します。

⑥サイクルを回す

①〜⑤を繰り返しサイクルにすることで、結論に磨きをかけていく。このようなプロセスを整理・区分することで、気合に頼らず仕組み化して結論を出していく。

4.結論を出す仕組みはコミュ障対策にも使える

結論を出すための①〜⑥の思考の仕組みは、完璧主義的な気質が起こしている思考・行動の目詰まりを、解消する助けになると思います。

ただ私の場合、完璧主義であると同時にコミュ障で繊細でもあって、できるだけ人と関わらず自分一人で作業を進める方が性に合っているという問題があります(そもそも会社員に向いてません)。すると「⑤発信」に心理的ハードルを感じるのは確かです。
ただ、自分の思考様式を前段の①〜④の通り整理することで、少なくとも「自分は何を話そうとしているのか」「自分がわからないことは何なのか」が整理され、人との会話や調整の苦手意識への対策にもなると感じます。
例えば、どうしても結論が「わからない」ということもあります。こういう時、ざっくばらんに他人に相談できればいいのですが、コミュ障な私にはそれがなかなかできません。
ただ、「わからない」状態が、思考プロセスの②〜④までのどこに当たるのか(②情報が足りないのか、③情報の取捨選択ができていないのか、④ストーリーが構築できていないのか、どの段階にいるのか)が理解できていると、仕組み化された思考プロセスの中で会話が迷子になりにくく、コミュ障なりに言葉を発しやすくなるということです。

5.正解は「趣味の世界」で探すもの

限られた時間では正解ではなく結論を出すべき、という内容の話をしましたが、時間をかけて正解を出そうとすること自体も否定はしません。
ただ、正解は趣味の世界で出すことだと思うのです。

趣味として、時間をたっぷりかけて正解を探すことは、人生の豊かさにも繋がります。仕事以外で自分の好きなことを追求したり、仕事が好きなのであれば徹底的に追求したり(今現在の私には考えにくいですが)、時間を取って人生の意味を考える、等々。

ただ、少なくともライスワークとして向き合っている仕事に正解を求めるのは時間の使い方としてコスパが悪いと思うのです。
限られた時間の人生の中で、正解は、本当に欲しい正解だけに絞って追求するのがいい。だから、今は「正解が欲しい」のか「結論があればいい」のか、自分に問いかけることが大切です。

本内容が、少しでも完璧主義に悩んでいる方の助けになれば嬉しいです。
以上です。

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